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小渕さんと志合わせの印 (右は長勢甚遠代議士 当時労働総括政務次官)

 
「志合わせの印(しるし)」の印(いん)
幸せを誘う、心の呼び水
始まりはブッチフォン
 価値観が多様化する社会。淘汰によって巨大化・広域化していく組織。大きすぎて崩れて行く組織もあります。
  情報技術により意思伝達の環境が整い発展していますが、心のネットワークは繋がっているでしょうか。根本のところで共通理念を持っていてこそ、細部である日常コミュニケーションに自然な理解が生まれるのではないでしょうか。
  大成印章では、こうした共通理念の象徴である社是・社訓・スローガンといったものを、さらに篆刻作品として視覚的にも象徴化し、視野に入るたびに、心に共通理念を補充できればという想いで、この「志合わせの印」という企画に取り組んでいます。
  実は、スタート時点では「篆刻作品を広く見て知って欲しい」という単純な発想から「社是・社訓集」といった趣で始まりました。その矢先にたまたま小渕総理の掲げる「富国有徳」を知り、どうせならまず国のスローガンをと思い篆刻作品にしました。富山の自民党事務所に持って行けばその篆刻作品をそこに飾ってもらえるかもしれないと思い持ち込みましたら、その後「せっかくだから小渕総理に」と長勢さんのご尽力で小渕さんご自身の元に届けられたそうです。「もしもし小渕です、篆刻作品ありがとうございました・・・」と、突然のいわゆるブッチホンがかかってきて、そのことを知りました。簡単に企画の説明を申し上げましたところ「どうかがんばってください」とおっしゃられました。
  時の総理大臣にそう励まされましたので、この企画は大切に育てなければと思い、スタッフと話し合い、「志合わせの印」として再スタートしました。 小渕さんは、IT化の流れの中でなぜか国民に直接電話で話しかけるという効率の悪そうな手段を選ばれましたが、亡くなられたあとでもこうして小渕さんの遺志を引き継いだつもりで動こうとする人間がいますから、こういうエネルギーの遺し方もあるんだなと思います。瞬時に伝わる情報伝達ももちろん素晴らしいですし、こうしてじわりと年月をかけて伝わるエネルギー伝達も素晴らしいです。
  話がそれましたが、私たちはこの「志合わせの印」への取り組みで、印章が古くから担ってきた役割を、新しい対象に対して機能させたいと考えています。古来より印章は権力の象徴でした。今もなお個人の、法人の、あるいは作者の象徴として使用されています。今新たに、共通理念の象徴として、組織の根本のところを心に甦らせる目印として、印章を役立たせたいと考えています。
  志を合わせて行動することで「共感」が生まれます。共感こそ幸せだというと言い過ぎですが、非常に大切な要素です。自然に共感できる人たちが集まれれば容易に幸せになれますが、そうでないケースも多いでしょうし、価値が多様化すればますます難しいことです。それでも共通の目的・共通の理念を意識的に強く認識しながら互いに行動することで、互いの行動や結果に共感が生まれるのではないでしょうか。
  私たちは、「志合わせの印」がこうした共感をもたらす特効薬であると考えているわけではありません。しかし、ポンプから出てこない水を誘い出す呼び水の様な役割を担えればと思っています。 そもそも社是・社訓・スローガンとは呼び水のようなものだと思うのです。少しの水で多量の水を誘い出すように、短い言葉が壮大な共通理念をみんなの脳裏に呼び起こします。
  社是・社訓・スローガンは非常に簡潔な言葉でありながら、言葉自身が意味を持つため、そこに託された共通理念を心に甦らせることを非常にスムーズにします。しかし、その効用に頼りすぎ、これらの言葉が放置されがちな面もあると思います。やはり、書にしてみたり、石碑にしてみたり、「志合わせの印」にしてみたりと手を換え品を換えみんなの前に持ち出しケアすることで、社是・社訓・スローガンの鮮度が保たれ、必要な場面でみんなの心のネットワークにさっと共通理念が浸透するのではないでしょうか。
  私たちはそういう意味で、このシリーズが社是・社訓・スローガンの鮮度を保つ一つの手段として活用されればありがたいなと思うのです。まだまだ始まったばかりですが、ご相談した企業のトップの方々から励ましやご協力をいただきながら少しずつ進めております。
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